追悼
忌野清志郎が亡くなった。ガン性のリンパ管症だったそうだ。色々な人がその死を悼んでいた。
僕は枕元にいた彼の子ども達のことを少し思う。ちょっとガランとしてるだろう。死の理由について
少し考えたりするだろう。でも何となく、そこから巣立って行くはずだった自分なのだから
いつまでもいるものではないのだからと自分にいい聞かせながら、お酒の飲み過ぎだとか、タバコの吸い過ぎだとか
そんな風に合理化してしまうだろう。僕がそうだった、忌野清志郎の少し前にもう一つの死を見ているから。前の年に父をなくしたときの僕が、そうだった。
母が気丈にその困難に立ちふさがっている間、僕はただボーッとしているだけだった、死の理由について
考えていた。人は何のために生きてまた死ぬのか、それは判らない、でもただ一つ母と僕と父は
まぎれもなく家族で、僕は妻という家族を得る僥倖を得た。父の元に家族が集まって
静かに棺を見守る一夜を得た。僕は思う。きっと、清志郎の家族も、そのような家族だっただろうと。
ロックファンにとって特別な人だが、ガンにあらがう命の最後の輝きの元に、家族はそのような思いで
清志郎の元に集まったのだろうと。
ロックファンとして、清志郎がくれた幸せに感謝するとともに、ご遺族、ご家族の気持ちを推して
健やかにお過ごしいただけるよう、お祈りしたい。本当に、残念なことでした。
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